今日のITを活用した企業改革や業務改善のプロジェクトは高度に複雑化し、専門のコンサルタントを招聘しても成功率は２割とも言われています。なぜそのようなことが現場で起きてしまうのでしょうか？最たる要因は「ものごとは、本来シンプルである」ということを忘れ、簡単なことをわざわざ難しく思考してしまうことにあると考えます。また、残念ながら現場でそのような思考をしているのはプロジェクトの成功を担うはずの意思決定者です。

しかし、そのような思考をしてしまうのも無理はありません。ITを活用したプロジェクトにおいては、マネジメント知識のみならず、当然のことながら高度なIT知識も必要であり、さらにはグローバル・プロジェクトが日常茶飯事となった今日では外国文化を理解した上での外国語コミュニケーションまでがスコープ内です。おそらくシンプルに思考する術を知らなければ、体系的な状況の把握に向かい方法論やフレームワークに助けを求めることでしょう。それではより深みにはまるだけです。

改めて「ものごとは、本来シンプルである」と断言します。どんなに複雑で専門性の高い知識が求められるITプロジェクトであっても、それを難しくしているのは人であり、つまらなくなしているのも人なのです。我々は実際に、「複雑に見えるものでもシンプルに思考し本質を解き明かし、本当に重要なことにフォーカスするアプローチ」をとることで、驚異的なパフォーマンスの向上を実現できることを多くのプロジェクトにおいて証明してきました。

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